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「粋ってナニ?」ー中津万象園で【歌舞伎の衣裳展】始まりました!

中津万象園・丸亀美術館にて、【金毘羅歌舞伎】に併せ、【歌舞伎の衣裳展】が始まりました!

「歌舞伎の衣裳、って、つまりは着物の豪華なやつでしょ!」
・・・なんて思っていませんか??


↑有名な【暫】の衣裳

もちろん、正統派の楽しみ方として、あの市川團十郎でお馴染みの【暫】の衣裳にうっとりするも良し。(近づくと、その大きさと迫力に圧倒されます!!)


さすがに、役者の芸だけではない、舞台や衣裳をすべて包含しての【総合芸術】と言われるだけあるナ・・・の刺繍や細工の見事さに惚れ惚れするも良し。


もちろんそれだけでもOKなのですが!!!

・・・が、実は、歌舞伎を普通に見ているだけでは気づかないであろう、ちょっとユニークな世界観に触れてみるのもおもしろいんです♪


↑キッチュな衣裳!


さて、この豪奢な着物にあしらわれたモチーフ、何だと思いますか??
・・・どう考えても、「お正月飾り」ですよネ。伊勢エビに干し柿、ウラジロに千両・万両

「わー、すごい衣裳だなあー!これは、どんな時に着る衣裳なんやろ??」と説明を見ると・・・
【吉原一の揚屋の、最高位の花魁(おいらん)であることを示す晴れ着】。

え???

伊勢エビやけど、本気で??

旦那さん、コレ着た花魁見て、「きれいやなあ、さすが花魁や。」って鼻高々になるん??
朋輩やライバルが、「キーッ、わたしもあんなの着てみたいー!!!!」ってなる???(笑)


↑これはどう見てもタコ・・・。

続いて・・・「ん??蛸・・・?」

説明を見ると・・・
坊主の頭が蛸に似ていることから、蛸があしらわれている。】

いやいや(笑)。たしかに、この襟の上に坊主の頭が載ったらタコっぽいけど、なんか失礼じゃないん??


↑爽やかでなんだか素敵な柄だけど・・・?

「あ、北欧のテキスタイル風で素敵・・・。ん??あれ?これ、御幣柄や-!」


・・・などなど、つっこみどころ満載な企画展でもあります。

とりあえず、外国人の人には、ぜったい喜ばれる気がしますネー。
日本人のデザイナーさんや、ものづくりをしている人にもスゴイ刺激になりそうです。

ただ単に美しいだけではない、
日本人独特の美意識やユーモアある世界観の感じられる【歌舞伎の衣裳展】。
5月8日までですので、ぜひ、いかがでしょうかー??

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*無休 *駐車場無料 100台
入館料:大人 800円 小中学生400円
中津万象園・丸亀美術館 0877-23-6326



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